新型コロナ禍で宿泊研修は難しかったですが,日帰りで社会基盤構造物などの見学を行いました.
バス三台に分乗して,長野県下伊那郡の現場に向かいました.1~3班はそれぞれに,小渋ダム,土砂バイパストンネル,大西山崩壊跡を見学しました.
1班はまず最初に小渋ダムを訪問しました.アーチ式コンクリートダムで放流の時間と重なり迫力満点です.
学習センターで国土交通省から小渋ダムの説明も頂きました.
次は小渋ダムの土砂バイパストンネルを見学させてもらいました.南アルプスから供給される多量の土砂をダム下流へ送るための施設です.写真の管理トンネルから入ります.
バイパストンネルは昨年の出水期に多量の土砂による洗堀によって大打撃を受けて修復中でした.洗堀跡がまだ残っています.トンネルの高さ2mくらいまでが侵食を受けたことが後ろの壁面表示からも分かります.
大鹿村交流センターにて,地元婦人会手作りの地元食材を使ったお弁当をランチとして頂き,
最後に大西山崩壊礫保存園にて崩壊跡の見学と砂防事業について説明を受けました.60年近く前の崩壊跡が後ろに広がり,崩壊した礫が看板周辺に保存されています.
大西山大崩壊は小渋川に入って土石流化し,対岸斜面にも乗り上げたそうです.小渋川の上流側(写真右端)には赤石岳がみえます.土砂供給が非常に激しい場所だと良く分かる現場です.
土曜日にもかかわらず,現地見学のご機会をつくって頂いた,国土交通省中部地方整備局の天竜川関連の事務所の方々にお礼申し上げます.