社会に貢献できる、
まちづくりのスペシャリストを育てます
社会基盤デザイン工学科では、市民生活を支えるシビル・エンジニアを育成するために、現代の土木工学を網羅したカリキュラムを編成しています。
デザインの美的側面に関する考察や理解から課題解決までの総合的なデザイン教育を行うとともに、JABEE(日本技術者教育認定機構)認定のプログラムを通じ、国家資格である「技術士」の資格取得に直結する質の高いエンジニア教育を実施。
さらに、時代のニーズである情報化や国際化に対応した科目を開設しています。
また、教員と学生間の親睦を図る交流イベントから、チューターやゼミ教員による個別指導まで、学生1人ひとりをサポートする環境も充実しています。
社会基盤デザイン工学科の教育目的
-育成する技術者像-
社会基盤とは,道路,鉄道,空港,港湾などの交通・輸送網,電気,ガス,上下水道,通信などのライフライン,宅地や公園などの生活空間,等々,我々の生活や経済活動に必要不可欠な,公共性が極めて高い施設やサービスの総称です。
社会基盤デザイン工学とは,それら社会基盤を適確に計画・創出・維持管理するための技術体系であり,土木工学 ( Civil Engineering ) と呼ばれる学問分野に立脚しています。
また,他の工学分野とは異なり,公共事業を主な対象としているために,行政と密接にかかわっていることも社会基盤デザイン工学の大きな特徴です。
この数十年,わが国は経済成長,モータリゼーションおよび都市化の進展に相乗して膨大な建設事業を推進し,土木技術が目覚ましい発展を遂げ,世界最高レベルに達しています。
それらの成果は青函トンネル,本州四国連絡橋,関西国際空港や中部国際空港といった人工島など,大規模で複雑な社会基盤施設の実現を可能にしました。
20世紀終盤からの日本経済の長期低迷化や気候変動を契機とした環境保護の意識向上などから,低コストで高品質,なおかつ資源・環境への負荷が低い建設工法や維持管理手法の開発などが土木工学では進められてきました。
快適な生活環境を創出するために,土木建造物にも美しさや自然との調和などの景観などが重視されるようにもなりました。
さらに,阪神大震災以降,社会基盤の耐震化が急速に進むなど,土木工学は日々進歩し続けてきました。
しかし,平成23年に発生した東日本大震災では,巨大地震に対する我が国の備えがまだまだ万全ではないことがわかりました。
また,気候変動が一因と言われる激烈な豪雨災害が毎年のように頻発し続けています。
経済の長期低迷や少子高齢化に伴い我が国の社会構造が変化してゆく中で,それら巨大災害発災時にも人命は守る安全な「まちづくり」など,我が国の土木工学が対峙しなければならない問題は山積しています。
本学科は,このような社会動向を踏まえ,地域社会における「まちづくり」の構想,社会基盤施設の機能と景観の設計,既存施設のメンテナンス技術,ハードとソフトを融合した防災減災対策の構築,自然環境の保全修復の技術など,土木工学の幅広い教育研究領域を包括した『社会基盤デザイン』を実践できる技術者を養成する教育を目指しています。
社会基盤デザイン工学科では,本学の立学の精神を踏まえ,広く社会に貢献する自立した技術者を送り出すべく,
『穏健中正で実行力に富み,社会基盤に関わる課題を通じて,
地域・国家・国際社会に貢献できる技術者の育成』
を教育目的として掲げ,学生一人ひとりに即した,きめ細やかな教育を行なっています。