業界を魅力的にし、働き方改革
- 講演する岩崎哲也建設専門官
- ICTの導入で建設現場の仕事が変わる実例に聞き入る学生たち
- レーザースキャナー(左)の効用を説明する鈴木勇治トレーニングスペシャリスト
- 鈴木勇治トレーニングスペシャリスト
3Kから新3Kに改善
理工学部社会基盤デザイン工学科石川靖晃教授の「建設施工法」の授業で12月27日、国土交通省中部地方整備局による「ICT(情報通信技術)講座」が開かれました。従来の2人による建設測量が1人ででき、働き方改革にも寄与する最新の測量器機の実演も行われました。
同整備局は、建設現場の生産性向上・労働力不足対策などとして建設ICTの導入・普及を積極的に進めており、啓発活動として2017年度から、大学や高専などで同講座を開いています。本学では2017年度、2018年度に続いての開講。3年生84人が聴講しました。
同整備局企画部施工企画課の岩崎哲也建設専門官は「建設業界を取り巻く話題と最新の建設ICTについて」と題して講演。建設現場は3K(きつい・危険・きたない)というイメージがありますが、これを新3K(給与が良い・休暇がとれる・希望がもてる)の魅力ある現場に改善するため、ドローンやGPSなどさまざまなICTが導入されている現状を紹介。「若い皆さんの力で建設現場を変えていってほしい」と呼びかけました。
測量器械メーカー「サイテックジャパン株式会社」(東京都大田区)の鈴木勇治トレーニングスペシャリストは「ICTを活用した測量技術」と題し、レーザースキャナーと呼ばれるアメリカ製の測量器械を、実演しながら紹介しました。レーザー光が当たった場所とデジタルカメラで撮った写真の情報を重ね合わせ短時間で正確な測量が1人でできることを解説し、試しに授業をしている教室の測量結果を映像で示しました。
建設業界への就職を志望している桐山翔太郎さんは「ICTを使うことで効率化され、希望が持てる業界だと思った」と感想を話しました。