1人でできる測量を実演
- 自動追尾トータルステーションを用いたデモンストレーションを行う柳田さん
- 講演する出口さん
理工学部社会基盤デザイン工学科石川靖晃教授の「建設施工法」の授業で12月21日、国土交通省中部地方整備局による「ICT(情報通信技術)講座」が開かれました。従来の複数による建設測量が一人でできる最新の測量器の実演があり、受講した3、4年生は建設現場の最新鋭機器に興味をかき立てられていました。
同局は、建設現場の生産性向上・労働力不足対策などとして建設ICTの導入・普及を積極的に進めており、PRの一環として2017年度から、大学や高専などで同講座を開いています。本学では2017年度に続いての開講となりました。
同整備局企画部施工企画課施工係長の出口大治さんは「建設業界を取り巻く話題と最新の建設ICTについて」と題して講演。建設現場は3K(きつい・危険・きたない)というイメージがありますが、これを新3K(給与・休暇・希望)に改めるため、さまざまなICTが導入されている現状を紹介しました。ドローンやGPS装置付き建設重機などを駆使し、短い工期で安全かつ高精度の施工ができることを分かりやすく解説しました。
株式会社建設システム営業部セールスインストラクターの柳田信さんは「3次元設計データの活用について」と題し、自動追尾トータルステーションを用いた測量のデモンストレーションを行いました。同ステーションは一人で測量ができ、柳田さんは測量器を教室に設置して実演して見せました。スマートフォンを使った「スマート施工」が生産性向上につながっている実例も示しました。
女性も働きやすく
- ICT講座を聞く理工学部社会基盤デザイン工学科の3、4年生
- 授業を締めくくる石川教授
授業を聞いて、神野夏海さん(3年)は「ボタンを押すだけや、スマートフォンの操作で仕事ができるのに驚いた。建設業界に入りたいと思った」と感想。河田麻央さん(同)は「3Kも改善され、女性にとっても働きやすくなっていることが分かった」と話しました。