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理工学研究科生が平成28年度土木学会中部支部優秀研究発表賞を受賞

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受賞者:猪飼豊樹さん(大学院理工学研究科建設システム工学専攻M2,葛漢彬教授研究室)

受賞名:平成28年度土木学会中部支部優秀研究発表賞

受賞日:2017.5.15

受賞テーマ:T型溶接継手の延性破壊シミュレーション手法に関する一検討

 猪飼豊樹氏(大学院理工学研究科建設システム工学専攻M2,葛漢彬教授研究室)に対して平成28年度土木学会中部支部優秀研究発表賞が授与されました.これは,平成29年3月3日に金沢大学で開催された土木学会中部支部研究発表会において,猪飼さんが指導教員の葛漢彬教授と連名で投稿した「T型溶接継手の延性破壊シミュレーション手法に関する一検討」と題する論文の内容を発表し,高く評価された結果です.優秀研究発表賞は,土木工学の各部門から1名ずつ選考するように決められており,第1部門(構造工学部門)の唯一の優秀研究発表賞となりました.授賞式は平成29年度5月15日に開催された土木学会中部支部総会にて行われました.受賞理由(抜粋)は以下の通りです.

 本研究は,地震時に発生する延性き裂の発生メカニズムを解明することを目的として,ノッチを設けたレ型開先T型溶接の繰返し曲げ載荷を有限要素解析により再現し,延性き裂の進展過程のシミュレーションを試みたものである.これまで地震時のような大ひずみ発生時の延性き裂進展過程のシミュレーションは困難であった.本研究では有限要素解析に延性破壊条件を組み込むことでそのシミュレーションを行っている点に新規性があり,解析で使用している破壊条件式やパラメータが明確に示されている点で有用性が高い.また,限られた寸法ではあるが,試験体における延性き裂の進展との比較から妥当性の検証も行われており信頼性も高い.このように本研究は内容が優れており,論文および発表についても高い完成度であった.

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受賞した猪飼豊樹氏