受賞者:伊藤真章氏(H27年度理工学研究科建設システム工学専攻修士課程修了,松本幸正教授研究室),松本幸正教授(理工学部社会基盤デザイン工学科),鈴木温准教授(理工学部社会基盤デザイン工学科)
受賞名:日本都市計画学会年間優秀論文賞
受賞日:2016年5月20日
受賞テーマ:障害者のバス利用の現状把握とニーズを考慮した交通手段の検討
-愛知県日進市をケーススタディとして-
この賞は,2015年度に日本都市計画学会において公表された発表会論文及び一般研究論文を対象として,優れた内容の論文に与えられるものです.本論文は,日進市に居住する障害者を対象とした調査から,移動実態とバスを利用できない要因を分析し,障害種別ごとに適した交通手段を示したものです.身体障害者にとどまらず,知的障害者,精神障害者という多様な障害種別に対しても調査を行った点と,障害種別や介助必要性等の観点から当事者にふさわしい移動支援サービスの形態を検討した点が,社会的に有用な示唆を与えると評価されたことが受賞理由となっています.
伊藤氏は,現在,株式会社オリエンタルコンサルタンツ中部支店技術部に勤めています.優れた研究成果を生んだ研究能力は,実務でも発揮されると期待されています.